
キッチンカー廃業率って、検索すると数字がいろいろ出てきて混乱しますよね。しかも、キッチンカー失敗やキッチンカーやめとけ、キッチンカー儲からない理由、キッチンカーやめた理由、キッチンカーきついみたいな言葉まで並ぶと、「自分も同じ目に遭うのかな…」って不安になると思います。
私は、キッチンカーは夢もあるけど、現実はかなりシビアだと思っています。だからこそこの記事では、キッチンカー廃業率を必要以上に盛った話ではなく、数字の見方と“詰みやすいポイント”を現場目線で整理します。読み終わる頃には、あなたが「やる/やらない」「どう設計するか」を判断できる材料が揃うはずです。
記事のポイント
- キッチンカー廃業率の数字の見方
- 1年以内に辞める人が出やすい原因
- 店舗型飲食店と比べたリスクの違い
- 廃業を遠ざけるための設計ポイント
キッチンカー廃業率の実態と数字

- 廃業率の最新データ
- 1年以内廃業の実情
- 廃業率30%説の根拠
- 「1年で30%撤退」は正しいのか?
- 個人事業で廃業が多い理由
廃業率の最新データ
結論から言うと、キッチンカーだけを切り出した公式の大規模統計は多くありません。なので「キッチンカー廃業率は◯%です」と断定できる材料は少ないんですよね。ここ、気になりますよね。
ただ、だからといって“何も分からない”わけではありません。現実的には、キッチンカーは飲食サービスの一形態なので、まずは飲食全体の開業・廃業の傾向を押さえるのがいちばん堅いです。飲食業界は全体として入れ替わりが激しく、開業率も廃業率も高めに出やすい傾向があります。ここはキッチンカーに限らず、参入が多い=撤退も出やすいという構造があるからです。
公的データで押さえるべき見方
公的な白書や統計は、キッチンカー単体ではなく「宿泊業、飲食サービス業」などの大分類で出ることが多いです。だから私がいつもおすすめしているのは、数字を読むときに「キッチンカーだけの話に変換しすぎない」こと。たとえば飲食全体の廃業率が高いなら、キッチンカーも同じ“飲食の難しさ”を背負っている、と捉えるのが自然です。
一次情報の参照先
(出典:中小企業庁『2024年版 小規模企業白書 第2節 新たな担い手の創出』)
開業率・廃業率の推移や業種別比較がまとまっているので、数字の“土台”を確認するときに便利です。
そしてもうひとつ大事なのが、数字の“粒度”です。たとえば「年間の廃業率」と「開業後1年以内に辞める割合」は、似ているようで全然違います。年間廃業率は業界全体の年間の動きで、1年以内の撤退は新規参入の“初期脱落”の話。ここを混同すると、必要以上に怖く見えたり、逆に甘く見えたりします。
数字の扱い方のコツ
廃業率は「怖い話」じゃなくて、資金計画と稼働計画を現実に寄せるための材料です。数字を見たら、次にやるのは“対策の設計”です。
この記事で出す数値や相場は、あくまで一般的な目安です。地域のルール、出店条件、食材相場、あなたの稼働スタイルで大きく変わります。正確な情報は自治体や保健所などの公式サイトをご確認ください。
1年以内廃業の実情
キッチンカーは「始めやすい」ぶん、最初の数ヶ月〜1年がいちばん危ないです。ここ、誤解されやすいんですが、腕がないから辞めるというより、設計が雑なまま走り出して資金が先に尽きるケースが多いです。
キッチンカーって、見た目が軽やかだから「小さく始められそう」に見えるんですけど、実際は“営業日に売上を作れない”と一気に詰みます。店舗なら、毎日開けられる分だけ改善の機会が多い。キッチンカーは出店場所の都合で稼働が限定されることも多く、改善の試行回数が少ないまま資金だけ減る、という状態になりがちです。
1年以内に苦しくなる「仕組み」
1年以内に詰みやすいパターンはだいたい決まっています。これを“才能の問題”にしないで、仕組みとして理解すると対策が立てやすいですよ。
1年以内に苦しくなりやすい典型
- 車両にお金をかけすぎて運転資金が薄い
- 出店場所が安定せず稼働日数が確保できない
- メニューが重くて提供が遅い(回転が上がらない)
- 天候やイベント中止で売上ゼロ日が出ても耐えられない
ここに、現場でよく見る追加の落とし穴を足すなら、「仕込みが読めない」「廃棄が増える」「人を手伝いで呼ぶと利益が消える」「出店料が想定より重い」あたりです。どれも単体なら軽い問題に見えるんですが、同時に起きると一気にしんどくなります。
初年度の“耐久設計”を作る
私がよく言うのは、初年度は勝ちに行くというより、耐えながら学べる状態を作るのが先、ということです。たとえば「月の生活費+事業の固定的な支出+最低限の仕入れ」を、売上がブレても回せるようにしておく。これがないと、改善する前に心が折れます。
1年目を生き残るための現実的な優先順位
- 稼働日数を確保できる出店先の目処を先に立てる
- 商品数を絞る(オペを軽くして回転を上げる)
- 資金の逃げ場を作る(売上ゼロ日があっても倒れない)
- 記録を残す(何が良くて何が悪いかを数字で判断)
逆に言うと、ここを潰しにいけば生存率は上がります。開業前のチェックとしては、サイト内の未経験からの開業ガイド(費用・許可)も一緒に読むと、計画の穴が見えやすいと思います。
なお、許可や設備基準は地域で差が出るので、最終的には保健所や自治体の案内で確認してください。分からない点があるなら、行政書士など専門家に相談するのも現実的です。
廃業率30%説の根拠

よく見かける「1年以内に3割が辞める」みたいな話。これは、目安として語られることは多いですが、出どころが曖昧なまま独り歩きしやすい数字です。なので私は、この数字を“正確な統計”として扱うより、注意喚起のラベルとして捉えるのがいいと思っています。
なぜ「30%」という数字は広まりやすいのか
理由はシンプルです。
キッチンカーは参入障壁が低く、準備不足のままでも始められてしまう事業だからです。
準備が不十分な状態で始めれば、当然ながら短期間で撤退する人が一定数出てきます。そこに「1年で30%が撤退する」という分かりやすく、インパクトのある数字が乗ることで、話として一気に広まりやすくなる。これが「30%」が独り歩きする構造です。
ただし、ここで忘れてはいけないのは、
撤退する人がいるということは、同時に残り続けている人もいるという、当たり前の事実です。
数字のインパクトが強くなるほど、
・なぜ撤退したのか
・なぜ続いている人がいるのか
という本質が見えにくくなってしまいます。
私はむしろ、
「辞めた人の共通点を潰すこと」こそが、最も再現性の高い対策だと考えています。
キッチンカー市場の成長背景を数字で見る
キッチンカー事業は、
- 2000年頃:導入期
- 2011年以降:成長期
- 現在:成熟期(競争激化)
というフェーズを辿っています。
実際に、東京都内のキッチンカー登録台数は
- 2011年:2,166台
- 2021年:4,608台
と、約10年で2倍以上に増加しています。
一方で、キッチンカーの主要な受け皿である
イベント・フェス市場も拡大しています。
- 2014年:290億円
- 現在:約390億円
およそ8%前後の成長率で、市場自体は確実に大きくなっています。
さらに、JTBの記事によりますと
2025年には訪日外国人客数が4,000万人超と予測されており、
観光地・イベント・屋外消費の需要は今後も拡大が見込まれます。
「1年で30%撤退」は正しいのか?
結論から言うと、
「30%という数字自体が正しいかどうか」を議論しても、あまり意味はありません。
なぜなら、
- 公式に統一された撤退率データは存在しない
- 撤退理由は「失敗」だけではない
(生活リズム、家庭、別事業への転換など) - 副業・短期挑戦も多く、単純比較ができない
からです。
重要なのは、
「30%だから危ない」と考えることではなく、
自分がその30%に入る設計をしているかどうかを計算することです。
数字に振り回されないためのチェック
「30%って聞いたからやめよう」でも、「30%って聞いたけど自分は大丈夫」でもなく、判断材料に落とし込むのが大事です。私は次のように分解して考えます。
| よくある不安 | 現実の論点 | 具体的な対策例 |
|---|---|---|
| 1年で辞める人が多い | 初年度は売上がブレる | 運転資金と稼働日数を先に確保 |
| 場所が取れない | 良い場所は競争が激しい | 候補地を複線化、平日/週末で分ける |
| 利益が残らない | 原価・出店料・ロスが効く | メニュー絞り、回転重視、ロス管理 |
| 天候で売れない | 屋外は売上ゼロ日が出る | 屋内出店先の確保、計画の保守化 |
私の感覚としては、この数字を「絶望の宣告」として受け取るより、準備不足だと短期で詰む人が一定数いるという警鐘として使うほうが健全です。つまり、数字の真偽に振り回されるより、あなたがやるべきは「1年目を耐える設計」を作ること。廃業率の話は、そのスタートラインにすぎません。
「1年で30%撤退」は正しいのか?
キッチンカーは飲食の中でも特殊な面がある一方で、飲食業全体がそもそも“新陳代謝が激しい”ジャンルでもあります。なので、キッチンカー廃業率だけが異常に高いというより、飲食という業界特性+移動販売の特性が合わさって難しく見えやすい、というのが実態かなと思います。
店舗の強みと弱み、キッチンカーの強みと弱み
店舗型だと家賃や人件費が重い代わりに、立地が当たれば安定しやすいです。逆に立地が外れると、固定費が重い分だけ赤字が続きやすい。キッチンカーは固定費が軽い代わりに、売上の波が大きい。この差が、廃業の形として表に出ます。
たとえば店舗は、天候でも完全にゼロになりにくい(もちろん影響はあります)。でもキッチンカーは、雨や強風でそもそも客数が落ちたり、イベント中止で丸ごとゼロになることもあります。だから「廃業率」という結果だけを見ると、キッチンカーのほうが厳しそうに見える。でも実際は、リスクの種類が違うだけで、どちらも甘くないんですよ。
比較のポイント
「どっちが楽か」じゃなくて、自分が耐えやすいリスクはどっちかで選ぶのが現実的です。固定費で胃が痛くなるタイプならキッチンカー寄り、売上の波がストレスなら店舗寄り、みたいな感じですね。
数字を“自分の条件”に翻訳する
比較で重要なのは、あなたの条件に翻訳することです。たとえばあなたが平日昼に動けるなら、オフィス街や大学、工場エリアのランチ帯で勝負できるかもしれない。逆に土日しか動けないなら、イベント・公園・商業施設などの不確実性が高い領域に寄りがちです。ここが、同じキッチンカーでも継続性が変わるポイントです。
このあたりも含めて、数字は“現実の設計に落とす材料”として扱うのがいちばん強いです。なお、制度や許可、出店ルールは地域・施設で差が大きいので、正確な情報は公式サイトの案内をご確認ください。
個人事業で廃業が多い理由
キッチンカーは法人というより、個人事業でスタートする人が多いです。ここもポイントで、個人事業は「自由」な反面、守ってくれる仕組みが少ないんですよね。あなたも「自分一人で回せるなら気楽そう」って思うかもしれません。実際、気楽な面はあります。でも、気楽さと引き換えに“崩れるのも早い”です。
個人事業が折れやすい3つの理由
私は、個人事業の廃業が多い理由はざっくり3つだと思っています。
- 資金のバッファが薄い(売上が崩れた瞬間に詰む)
- 改善サイクルが回らない(記録がないと勘で動く)
- 判断が遅れる(相談相手がいないと迷いが長引く)
たとえば、売上が少し落ちたときに「来月頑張れば取り返せる」と思ってしまう。これ、気持ちは分かるんですが、原因が“場所”なのか“メニュー”なのか“天候”なのか分からないまま、同じことを繰り返すと資金が尽きます。個人事業は、会社みたいに会議もなければ、誰かが止めてくれるわけでもない。だからこそ、自分で自分の事業を客観視する仕組みが必要です。
個人事業で長く続けるコツ
気合より、仕組みです。記録(売上・客数・原価・出店料)→改善を回せる人が強いです。
最低限の「数字の型」を作る
難しい会計を最初から完璧にやる必要はないです。ただ、最低限として「今日の売上」「販売数」「客単価」「原価のざっくり」「出店料」「廃棄の量」くらいは、毎回残してほしいです。ここが残るだけで、改善の精度が一気に上がります。
そして、税務や保険、契約周りは「知らなかった」で損しやすい領域なので、最終的な判断は税理士や行政書士など専門家に相談するのが安心です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
キッチンカー廃業率が高い理由

- 失敗に多い原因
- やめとけと言われる訳
- 儲からない理由
- 店舗型飲食店との違いと廃業
- キッチンカー廃業率から学ぶ結論
失敗に多い原因
キッチンカー失敗で多いのは、才能不足というより「順番のミス」です。特にありがちなのが、車両やメニューを先に作り込んで、あとから場所探しを始めるパターン。これ、かなり危険です。なぜなら、キッチンカーの売上は「商品力×場所×回転×天候」で決まっていて、場所が弱いと商品力だけじゃひっくり返しにくいからです。
失敗が起きる順番
私が見てきた感覚だと、こういう流れが多いです。
- 理想の車両・内装にお金を使う
- 出店場所が取れず稼働が伸びない
- 売上が上がらないのに支出は続く
- 焦って条件の悪い出店を拾う
- 利益が残らず疲れて改善できない
「順番のミス」を防ぐ設計
回避するなら、最初に“売れる前提”を置かないこと。出店場所と稼働日数を現実に寄せて、そこで初めて車両やメニューを決めるのが安全です。たとえば、出店場所を探すときは「売れそう」より「継続的に出られる」を優先します。単発で当たるイベントより、毎週出られる場所があるほうが改善が進みます。
そして、メニューは“こだわり”よりも“提供スピード”を優先しがちです。ランチ帯で勝つなら、提供までの時間が伸びると回転が落ちます。回転が落ちると売上が落ち、売上が落ちると焦ってメニューを増やしてさらにオペが重くなる。これ、よくある負のループです。
やりがちな落とし穴
- 「映える」メニューに寄せすぎて提供が遅くなる
- 仕込み工程が多くて一人営業が破綻する
- 単価を上げたいのに客層と噛み合わない
- 出店料(歩合)を軽く見て手残りが消える
基礎の整理はキッチンカーをやるには?未経験からの開業ガイドも参考になります。とはいえ、最終的にはあなたのエリアのルールと出店条件次第なので、許認可や設備要件は必ず公式情報で確認してください。
やめとけと言われる訳
キッチンカーはやめとけと言われる理由って、だいたいこの3つに集約されます。
- 天候と季節に売上が左右される
- 体力的にきつい(仕込み→移動→営業→片付け)
- 場所取りゲームになりやすい
ただ、ここは誤解もあって、「やめとけ=絶対ムリ」ではありません。言い換えるなら、店舗よりも“運営力”が問われやすいってことです。料理がおいしいだけじゃ足りない。数字と動線と場所とSNSまで含めて、トータルで設計できる人が勝ちます。
天候リスクは「ゼロにできない」前提で組む
天候って、頑張っても変えられません。だから対策のコツは「雨の日でも売れるようにする」より、「雨の日に売れなくても倒れない」設計にすることです。たとえば、雨天時に出られる屋内の出店先を一つ持つだけでも、精神的にだいぶ違います。イベント中心の人は特に、イベント中止が続いたときの逃げ道を持っておくといいですよ。
体力のきつさは“作業の総量”で決まる
キッチンカーがきついと言われるのは、営業中だけじゃなく、仕込みと片付けの時間が乗ってくるからです。ここを軽くするには、メニュー数を絞る、下処理を外注・仕込み先を工夫する、洗い物を減らす、動線を最短にする、などの“設計”が効きます。根性でどうにかするより、仕組みでラクにするほうが長続きします。
注意
体力面や健康面の負担は個人差があります。無理を続けると継続できなくなるので、稼働日数・仕込み量・メニュー数は必ず現実的に設計してください。
そしてもうひとつ、場所取りゲームの話。ここはメンタルに来やすいです。良い場所が埋まっていると「自分には無理かも」って思いますよね。でも現実的には、固定の強い場所を取りに行くより、複数の中堅スポットを確保して稼働を安定させたほうが、初年度は勝ちやすいです。まずは“続けられる土台”を作りましょう。
儲からない理由
キッチンカーが儲からない理由は、「売上が少ない」だけじゃなく、利益が残る設計になっていないことが原因になりがちです。ここ、めちゃくちゃ大事です。売上が立っても、手元に残らなければ継続できません。
儲からないの正体は“引き算”
売上から引かれるものを雑に見積もると、手残りで詰みます。
- 食材原価(ロス含む)
- 出店料(固定/売上歩合)
- 容器・消耗品
- 燃料費・移動コスト
- 車両維持費(保険・整備・駐車場など)
「利益が残らない」典型パターン
たとえば歩合の出店料がある場所で、原価も容器代も高いメニューを出すと、売上は良く見えても利益が薄くなります。さらに、回転が上がらないメニューだと、販売数が伸びずに固定の支出だけが残ります。ここで焦って「もっとメニュー増やそう」とすると、仕込みが増えてロスも増えて、また利益が削られる。これ、かなり多いです。
利益を残すための基本
- 回転を上げる(提供時間を短くする)
- ロスを減らす(仕込み量を数字で調整)
- 歩合を踏まえて価格設計する
- 作業を減らす(人件費ゼロでも自分の時間はコスト)
売上の目安を掴みたいなら、キッチンカーの売上平均(日商・月商・年商)を一度見て、あなたの稼働日数と客単価に落としてみてください。平均はゴールじゃなくて、計画を組むスタート地点です。
あと、儲かる/儲からないを分けるのはメニュー設計が大きいです。何が売れるかで迷うなら、キッチンカーで何が売れる?売れ筋と儲け方も合わせると、オペと利益の両方を作りやすくなります。
なお、価格の決め方や原価計算は、業態や地域の相場で変わります。最終的な判断は、税理士など専門家への相談も含めて検討してください。
店舗型飲食店との違いと廃業

店舗型とキッチンカーは、同じ飲食でも“倒れ方”が違います。だから、比較するときは「どっちが儲かるか」だけじゃなく、「どっちが倒れにくい設計を作れるか」で考えるのが現実的です。
| 項目 | キッチンカー | 店舗型飲食店 |
|---|---|---|
| 初期投資 | 比較的低めに抑えやすい | 物件・内装で大きくなりやすい |
| 固定費 | 低めだが維持費はある | 家賃・光熱費・人件費が重い |
| 売上の波 | 大きい(天候・場所でブレる) | 比較的小さい(立地が当たれば) |
| 撤退のしやすさ | 比較的しやすい(売却も可能) | 原状回復など撤退コストが重い |
キッチンカーの「撤退しやすさ」は両刃
キッチンカーは撤退しやすい分、参入も増えやすい。結果として競争が起きて、場所と運営の差がはっきり出ます。これは、いい面も悪い面もあります。いい面は、小さく試して改善できること。悪い面は、ライバルが増えやすくて場所が取りづらいことです。
店舗の「固定費の重さ」は設計力が問われる
店舗は固定費が重いから、赤字でも粘るしかなくて傷が深くなる。だから店舗の撤退はダメージが大きい。その代わり、固定の立地で顧客が積み上がると安定しやすい。つまり、店舗は“当たり”を引いたときの強さがある。キッチンカーは“外れ”を引いたときの撤退が軽い。ここは好みと戦略です。
あなた向きの選び方
固定費のプレッシャーが苦手ならキッチンカー寄り、売上の波がストレスなら店舗寄り、みたいにリスクの種類で選ぶと後悔しにくいです。
なお、どちらの形態でも契約・許可・衛生管理は重要です。正確な情報は必ず公式サイトをご確認ください。
キッチンカー廃業率から学ぶ結論
最後にまとめると、キッチンカー廃業率は「怖い数字」ではあるんですが、正しく見ると“やるべきこと”がはっきりします。私としては、廃業率を見て怖くなるのは自然だと思っています。でも、怖さをそのままにせず、設計に落とすと前に進めます。
私の結論
キッチンカー廃業率は、準備不足と設計ミスの割合が数字に見えているだけです。逆に言えば、資金・場所・メニュー・数字管理を設計できれば、続けられる確率は上がります。
今日からできる「生存率アップ」チェック
ここまで読んだあなたなら、やることはだいぶ具体化できるはずです。最後に、私が現場でおすすめしているチェックを置いておきます。
- 運転資金は売上ゼロ日が続いても耐えられる設計か
- 出店先は単発だけでなく継続枠があるか
- メニューは回転を落とさない設計か
- 記録(売上・客数・原価・ロス)を回せる仕組みがあるか
- 雨天・中止の逃げ道が最低1つあるか
ただし、どれだけ準備しても、天候・体調・家族事情・地域ルールの変更など、コントロールできない要素は残ります。だからこそ、数値や相場は「あくまで一般的な目安」として扱ってください。
営業許可や設備基準、税務の取り扱いなどは地域や営業形態で変わります。正確な情報は自治体・保健所・国税庁などの公式サイトをご確認のうえ、最終的な判断は税理士や行政書士など専門家に相談するのが安心です。