
キッチンカーでクレープを始めたいけど、キッチンカーのクレープ初期費用って結局いくらかかるの?ここ、いちばん気になりますよね。
ざっくり開業費用の相場を知りたい人もいれば、開業資金の集め方、キッチンカー装備の必要なもの、必要なものリスト、そして中古車両を買うべきかまで、悩みどころは人それぞれです。
さらに、保健所の営業許可の取得や、クレープ原価と利益のバランス、キッチンカーでクレープは儲かるのか儲からないのか…も現実的に知っておきたいところかなと思います。
この記事では、私が現場目線で、初期費用の内訳から運営に必要な維持費まで、数字の考え方をまとめていきます。金額はあくまで一般的な目安として、あなたの条件に当てはめるための見立てができるようにしていきますね。
記事のポイント
- キッチンカーのクレープ開業費用の相場感
- 初期費用の内訳と削れるポイント
- 営業許可・装備・原価の考え方
- 年間維持費と資金計画の立て方
キッチンカーのクレープ初期費用を知る

- 開業費用の全体相場
- 車両費用と中古選び
- 装備と必要なもの
- 営業許可の取得費
- クレープ材料原価と仕入れ
開業費用の全体相場
クレープのキッチンカー開業って、固定店舗より始めやすいイメージがあると思うんですが、実際は「車両」と「営業できる状態にするための設備」でしっかりお金が動きます。ここを甘く見ると、開業直前に追加で数十万円が飛ぶ…みたいなことが起きやすいんですよね。
まず大枠として、クレープ開業費用は大きく「車両本体購入・改造費」「キッチン設備・機材費」「什器・備品」「登録・許可関連」「初期材料の仕入れ」「宣伝・外装」「予備費」に分かれます。ポイントは、費用の山は車両と改造で、次に設備が続く、という構造です。
目安としては、中古ベースで必要最低限なら200万〜400万円くらいに落ち着くケースが多いです。一方で、新車ベースで専門業者に製作を依頼して、内装も外装もきれいに作ると300万〜600万円程度になることもあります。もちろん地域・車種・装備で上下するので、ここは「一般的な目安」として捉えてくださいね。
相場を外さないための考え方
- 初期費用は「買うお金」だけじゃなく「営業が回る状態」にするお金
- 後付けしにくい設備(給排水・冷蔵・換気)を優先
- 予備費は削らず、10万〜30万円は別枠で確保
ここで一度、全体の費用感を表で整理しておきます。あなたが見積もりを取るときも、どの項目が膨らんでいるかが見えるようになりますよ。
| 項目 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 車両本体購入・改造費 | 車体+キッチンカー改造(シンク・換気・作業台など) | 約150万〜300万円 |
| キッチン設備・機材費 | クレープ焼き機・冷蔵庫・冷凍庫・発電機など | 約30万〜80万円 |
| 什器・備品類 | 調理小物・収納棚・使い捨て容器類など | 約10万〜30万円 |
| 登録・許可関連費用 | 車両登録・保険・車検整備・営業許可申請・講習など | 約10万〜20万円 |
| 初期材料の仕入れ費 | ミックス粉・フルーツ・クリーム・ソースなど | 約5万〜10万円 |
| 宣伝・外装費 | ラッピング・看板・のぼり・チラシなど | 約5万〜20万円 |
| その他予備費 | 追加設備・修繕・想定外の出費 | 約10万〜30万円 |
この表を見て「じゃあ、なるべく安く抑えたい」と思うのは自然です。私も最初はそうでした。ただ、安さを追うときにやりがちなのが、必要なものリストのうち“後戻りしにくい部分”を削ってしまうことです。例えば、冷蔵が弱いと生クリームの扱いが怖くなりますし、給排水が基準に届かないと営業許可の段階で止まります。
だから私は、見積もりを取るときに「削っていいもの」と「削ると後で高くつくもの」を分けます。削っていいのは、たとえばラッピングのデザインをシンプルにする、看板を最初は最低限にする、オプション窓を後から増やす、みたいな“後で足せる”部分。逆に削らないのは、給排水・換気・冷蔵・作業動線です。
注意
金額や必要設備は自治体・保健所の運用や、車両の状態によって変わります。この記事の数値はあくまで一般的な目安です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
車両費用と中古選び
キッチンカーの車両費用は、初期費用の中で一番のボリュームです。クレープだと軽トラックベースが多くて、取り回しがよく、維持費も抑えやすいのが理由ですね。中古市場ではキッチンカー仕様の軽トラックが車両本体150万〜200万円前後で見つかることがあり、諸費用込みの支払総額で170万〜220万円くらいになる例もあります。
ここで大事なのは「車両本体価格」と「支払総額」の違いです。あなたが中古車両を見に行くと、広告に安い本体価格が出ていることが多いんですが、実際に払うのは支払総額です。支払総額の内訳に何が含まれているかを見ないと、あとで想定外の費用が増えます。
支払総額に含まれやすいもの
- 登録手続き代行費用や名義変更の手数料
- 車検取得費用(車検が残っていない場合は特に)
- 自動車税・重量税など(タイミングや車両条件で変動)
- 自賠責保険料(車検とセットになりやすい)
- リサイクル料金(預託状況で差が出る)
- 納車前整備費・保証料(販売店ルールで変わる)
例えば「本体160万円・支払総額170万円」なら、諸費用10万円に上記が入っているイメージです。ただ、販売店によって整備の範囲や保証が違うので、ここは遠慮なく確認してOKです。私は見積書をもらったら、諸費用が何にいくらかを一行ずつ潰します。
中古車両を選ぶときに怖いのは、車の状態よりも「営業許可の要件を満たしていない」ケースです。見た目がキッチンカーっぽくても、シンクの槽数が足りなかったり、給水・排水タンク容量が基準に届かなかったり、手洗いの動線が悪かったりすると、結局改修が必要になります。改修は数万円で済むこともあれば、配管を触ると数十万円に膨らむこともあります。
中古選びで失敗しにくいチェック項目
- シンクの槽数とサイズ(地域基準に合わせる)
- 給水・排水タンク容量(営業内容で必要量が変わる)
- 冷蔵庫の稼働状態と容量(生クリームが入るか)
- 換気扇の位置と排気(作業者が暑くなりすぎないか)
- 床・壁の素材と清掃性(汚れが落ちるか)
- 電源系(外部電源の有無、ブレーカー容量)
あと、意外と見落とすのが「車両サイズと出店先の相性」です。軽トラは入れる場所が多い一方、設備を詰め込みすぎると作業スペースが狭くなります。逆に広い車両は作業が快適でも、駐車場や搬入経路で弾かれることもあります。あなたが狙う出店先(イベント・商業施設・オフィス街)をイメージして、車両の“営業しやすさ”で選ぶのがいいかなと思います。
最後に、中古で費用を抑えるなら「DIY改造」も候補に入ります。ただし、衛生許可を満たす構造にする必要があるので、自己流で進めるより、要所は業者や経験者に相談したほうが安全です。安くしたつもりが、やり直しで高くつくのが一番もったいないですからね。
注意
中古車の状態や必要な改修は個体差が大きいです。購入前に現車確認を行い、必要なら整備工場や製作業者など専門家にご相談ください。正確な情報は公式資料や契約書面をご確認ください。
装備と必要なもの
キッチンカー装備の必要なものって、調べるほど情報が多くて混乱しがちです。ここ、気になりますよね。結論から言うと、クレープ専業は装備を絞りやすいです。ただし、絞るときの基準は「売れるか」ではなく、営業許可が取れて、安全に・衛生的に回せるかです。
私は装備を考えるとき、まず「許可・衛生で必須」「オペレーションで必須」「売上を伸ばすためにあると良い」「後から足せる」の4段階に分けます。必要なものリストを闇雲に揃えるより、優先順位が決まるので、初期費用のコントロールがしやすいですよ。
許可・衛生で必須になりやすい装備
- シンクと給排水設備(給水タンク・排水タンク・ポンプ)
- 手洗いの動線(作業中にすぐ手洗いできる配置)
- 清掃しやすい内装(床・壁の素材、隙間の少なさ)
- フタ付きゴミ箱(衛生上の基本)
- 換気(熱・匂い・湿気の排出)
オペレーションで必須になりやすい装備
- クレープ焼き機(1連か2連かで回転が変わる)
- 冷蔵庫(生クリーム・フルーツの品質を守る)
- 作業台(盛り付け、包む、提供の動線)
- 保冷・保温の補助(クーラーボックス、保冷剤など)
クレープで強いのは、商品の魅力が「見た目・香り・ライブ感」にあることです。だから換気は衛生だけじゃなく、熱で作業者がバテないためにも効いてきます。夏場の車内って想像以上に暑いので、換気の設計が弱いとオペレーションが落ちて、結果的に売上も落ちます。
標準装備とオプションの考え方
製作業者のプランだと、シンク・換気・照明・外部電源取り込みなどが標準に入っていることが多いです。一方で、販売窓追加、ドア新設、発電機強化、冷凍庫追加、エアコン、外装ラッピングなどはオプションになりやすいです。私は「後から追加しやすいか」で判断します。発電機や冷凍庫は後付けしやすいけど、シンクや配管は後から触ると大変、みたいな感じです。
発電機は悩む人が多い装備です。出店先が電源を用意してくれるなら最初はなくても回せますが、現実には電源がない出店先も多いです。電源がないと、冷蔵庫や照明をどうするか、仕込み済み食材の温度管理をどう守るかが課題になります。私は、営業チャンスを取りこぼさない意味でも、早めに検討するのはアリだと思います。
それと、装備を決めるときに「動線」を必ず見てください。クレープは焼く→盛る→包む→渡すが早いほど売れます。動線が悪いと、作業者が毎回一歩多く動いて疲れます。疲れるとミスが出て、ミスはロスになります。だから私は、必要なものリストに「動線設計」も入れる感覚で考えています。
注意
HACCPに沿った衛生管理は、食品の安全性に関する国際的な考え方に日本が対応する形で導入されたものです。2020年の食品衛生法改正をきっかけに、飲食店を含むすべての食品等事業者に対してHACCPに沿った衛生管理が求められるようになり、2021年6月からは制度として本格的に義務化されています。詳しくは厚生労働省

営業許可の取得費
キッチンカーでクレープを出すなら、営業許可まわりは避けて通れません。ここを後回しにすると、車両はあるのに出店できない…みたいなことが起きます。お金も時間ももったいないので、私は「許可の段取り」を最優先に置きます。
取得費そのものは、申請料や講習などで数万円規模になることが多いです。ただし、金額は自治体で差がありますし、必要書類や事前相談の流れも違うので、ここも一般的な目安として見てくださいね。
私がいつもおすすめする順番
- 出店したいエリア(メインの自治体)を決める
- 保健所に相談し、クレープの作業工程(焼く、盛る、保管)を説明する
- 必要な設備基準(シンク、タンク、冷蔵、清掃性など)を確認する
- その基準を満たす車両・装備で見積もりを取る
この順番にすると、無駄な改修を避けやすいです。逆に「先に車両を買ってから相談」だと、基準に合わない部分が出て追加費用が発生しやすいです。ここ、ほんとにありがちなんですよ。
許可で詰まりやすいポイント
- シンクの槽数や大きさが基準に合っていない
- 給排水タンク容量が不足している
- 手洗いの設備・動線が不十分
- 冷蔵・保管の考え方(どこに何を置くか)が曖昧
そして、許可の考え方で大事なのは、「自動車で飲食店営業をする場合も、原則として固定施設と同様に営業許可が必要」という前提です。地域をまたいで営業する場合の考え方なども含め、一次情報として押さえるなら、厚生労働省の資料が参考になります。
もちろん、これは制度全体の話で、あなたが実際に出すクレープの内容や提供方法で必要な許可区分・施設基準は変わります。だから最終的には、管轄保健所に確認するのがいちばん確実です。
より具体的な開業の流れや、準備の全体像は、同サイト内のガイドも参考になります。
注意
営業許可の要件・運用は自治体や時期によって変わることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。手続きや設備判断に不安がある場合は、保健所や専門業者など専門家にご相談ください。
クレープ材料原価と仕入れ
クレープ原価は、キッチンカーの中でも比較的コントロールしやすい部類です。だからこそ、ここをちゃんと設計すると利益が安定します。逆に言うと、原価の設計を曖昧にすると「売れてるのに残らない」になりがちです。ここ、気になりますよね。
目安として、クレープ1枚あたりの材料原価は100〜300円程度に収まることが多く、原価率は25〜35%をひとつの基準に考える人が多いです。ただし、これはメニュー構成と提供量で簡単に上下します。フルーツを増やせば原価は上がるし、クリームを増やして“映え”に寄せても上がります。だから大事なのは「原価を下げる」より「原価が上がる理由を自分で握る」ことです。
材料ごとのざっくり目安
- 生地(ミックス粉 or 小麦粉):業務用ミックス粉は安定しやすく、1枚あたり20〜40円程度の感覚になりやすい
- フルーツ:バナナは箱買い・業務店で単価を落としやすい。季節フルーツは価格変動が大きい
- 生クリーム:使う量で原価が跳ねるので、盛り量の基準を決めてブレを減らす
- ソース・トッピング:一食あたり数円〜十数円でも、積み上がると効いてくる
- 包材:1枚あたり10円前後が目安になりやすいが、デザインや耐油で変わる
例えば、定番のバナナ+生クリームなら、生地30円+バナナ50円+クリーム30円+ソース10円+包材5円で、原価125円くらいに収まるイメージです。販売価格500円なら原価率25%です。逆に、いちごをふんだんに使うなら、原価は簡単に200円を超えます。その場合は、価格を上げるか、提供量をコントロールするか、季節限定にして“高くても納得感”を作るか、どれかでバランスを取ります。
原価を安定させる実務のコツ
- 盛り量を「目分量」にしない(スプーンやディッシャーで基準化)
- 季節フルーツは旬の時期だけ使って、価格ブレを最小化
- ロス(廃棄)を減らすため、開業直後はメニュー数を絞る
- 定番商品を“柱”にして、季節商品は利益を守る設計にする
仕入れ先は、業務スーパーや会員制倉庫店、業務用のオンライン卸、地域の八百屋さんや市場などが候補です。初心者のうちは「少量で回るルート」と「安く大量に買えるルート」を分けて持つのがおすすめです。例えば、クリームや包材は安定供給できるルートで、フルーツは季節で仕入れ先を変える、みたいな感じですね。
あと、意外と効くのが「仕入れ頻度」です。毎回ちょっとずつ買うと単価が上がりやすいけど、買いすぎるとロスが増える。だから私は、売れ筋の定番材料だけは少し厚めに在庫しつつ、変動が大きいフルーツは売れ行きを見て調整します。ここがハマると、クレープ原価が安定して、気持ちもめちゃ楽になりますよ。
注意
食材価格は季節や市況で変動します。この記事の原価はあくまで一般的な目安です。正確な仕入れ価格は各仕入れ先の最新情報をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
キッチンカーのクレープ初期費用と運営

- 維持費と年間コスト
- 原価率と利益計算
- 出店料と運営経費
- 開業資金と調達方法
- キッチンカーのクレープ初期費用まとめ
維持費と年間コスト
キッチンカーは“お店”である前に“車”なので、維持費が必ず発生します。税金・保険・車検・燃料・整備・駐車場…このあたりが毎年の固定っぽいコストになります。ここを見落とすと、開業直後に資金が薄くなって焦るんですよね。
クレープだと軽トラックベースが多いので、普通車ベースより税負担が軽めになりやすいのはメリットです。ただ、営業で走る距離が伸びれば燃料費と整備費が効いてきますし、イベントが多い人は出店先の移動が増えるのでガソリン代が跳ねます。
維持費を「年割り」で積み立てる発想
車検や一部の税金は、2年に一度まとめて払うものがあります。ここが落とし穴で、払う月だけ急に出費が大きく見えます。だから私は、毎月の経費として年割り(場合によっては2年割り)で積立てる形にします。そうすると資金繰りが安定します。
年間コストの見え方(ざっくり)
- 税金・保険:毎年の固定として計上
- 車検・整備:年割りで積立てて平準化
- 燃料費:営業形態で最もブレる変動費
- 駐車場:場所によっては大きな固定費
目安として、軽トラベースでも年間維持費は少なくとも50万〜100万円前後になることが多いです(営業日数・走行距離で上下します)。この数字を聞いて「え、そんなに?」と思うかもですが、車って維持するだけでお金がかかるんですよね。だからこそ、初期費用だけでなく、運営の数字もセットで考えるのが大事です。
維持費の中で“効きやすい”のはここ
- 任意保険:営業用途は条件で金額が変わりやすい
- 駐車場:都市部だと固定費が重くなる
- 燃料費:出店先の距離・頻度で一気に増える
あと、見落としがちなのが「メンテナンスのタイミング」です。タイヤ交換やオイル交換、バッテリーなどは、営業で走るほど早く来ます。イベントの繁忙期に故障すると、売上機会を丸ごと失うこともあるので、私は“壊れてから直す”じゃなくて、“壊れないように予防する”ほうが結果的に安いと思っています。
注意
税額や保険料、車検費用は制度改定や契約条件、車両状態で変動します。正確な情報は公式サイトをご確認ください。判断に迷う場合は保険会社や整備工場など専門家にご相談ください。
原価率と利益計算
クレープは仕入れがシンプルなぶん、利益計算もシンプルにできるのが強みです。逆に、シンプルだからこそ、計算をしないと“なんとなく儲かってそう”に見えてしまうのが落とし穴です。ここ、気になりますよね。
私は利益計算をするとき、いきなり難しい数字は使いません。まずは「1食あたり」の粗利を出して、次に「1日の固定っぽいコスト」を引き、最後に「月の固定費」を引きます。これだけで、儲かる・儲からないの輪郭が見えます。
まずは1食あたりの粗利を出す
例として、販売価格500円のクレープで原価125円なら、粗利は375円です。ここから、包材・トッピング増量のブレ、決済手数料(キャッシュレスを導入する場合)なども考えると、実質の粗利が少し下がることもあります。だから私は、保守的に見て粗利を少し低めに置いて試算します。
次に「出店日コスト」を引く
出店料が定額で3,000円かかる日もあれば、売上歩合で20%取られる日もあります。燃料費も距離で変わります。つまり、同じ50食売っても、出店場所が違えば手残りが変わります。だから私は、出店場所ごとに“最低売上ライン”を決めます。
最低売上ラインの考え方(例)
(粗利375円 × 販売数)− 出店料 − 燃料費 − 当日の消耗品 = その日の手残り
この手残りから、月の固定費(駐車場・保険など)と車両費の積立てを払えるかを見る
そして一番大切なのは、原価率を“メニュー設計”でコントロールすることです。例えば、原価が安定する「バナナ・チョコ・クリーム」みたいな定番を柱にして、季節限定の高原価商品は単価を上げる。トッピング追加で客単価を上げる導線を作る。こういう設計があると、原価率が多少ブレても利益が安定します。
また、クレープは回転率が売上を左右します。いくら粗利が良くても、焼くのが追いつかないと売れません。だから「2連の焼き機にするか」「仕込みをどこまで標準化するか」「盛り付けの順番を固定するか」みたいなオペレーションも、利益計算の一部です。
収益性の見方は、同サイト内の解説も合わせて読むと整理しやすいですよ。
注意
原価率や利益は、仕入れ価格・販売量・出店条件で大きく変わります。この記事の数値はあくまで一般的な目安です。正確な試算はあなたの条件に合わせて行い、最終的な判断は専門家にご相談ください。
出店料と運営経費
運営経費の中で、利益を一気に削るのが出店料です。出店料って、単純に「高い・安い」じゃなくて、条件がいろいろあります。定額なのか歩合なのか、電源使用料が別なのか、ゴミ処理費が含まれるのか、雨天中止の扱いはどうか…など、見ないといけないポイントが多いです。
私の感覚だと、出店料が高い場所ほど人が来る可能性は高いことが多いです。でも、出店料が高い=儲かる、ではないです。なぜなら、歩合だと売上が伸びた分だけ持っていかれるし、定額だと売上が伸びなかった日がきついからです。だから私は、出店料を判断するときに「売上予測」ではなく「利益予測」で見ます。
運営経費は“細かいけど確実に積み上がる”
クレープは紙資材(包材・ナプキン・スプーンなど)が多いので、消耗品が積み上がりやすいです。さらに、ガスの充填、清掃用品、衛生用品、決済端末の手数料など、細かい経費が出ます。こういうのって、1個は小さいのに、月で見ると意外と大きいです。
よくある運営経費の一覧
- 出店料(定額・歩合)
- 電源使用料(必要な場所では別請求のことも)
- 包材・ナプキン・袋などの消耗品
- プロパンガスの充填費
- 清掃用品・衛生用品(アルコール、手袋など)
- キャッシュレス決済の手数料
- 販促費(看板、のぼり、チラシ、SNS素材)
出店料の判断で私がよく使うのは、「最低販売数」を先に決める方法です。例えば、粗利が1個あたり350円だとして、出店料が5,000円なら、それだけで約15個売らないとゼロです。そこに燃料や消耗品が乗るので、実際はもう少し必要になります。このラインが現実的かどうかを見て、出店するか決めます。
さらに、運営経費は「固定費化」しやすいものもあります。例えば、販促を毎月作り替えたり、メニューの印刷を頻繁にやると、それだけで固定っぽいコストになります。私は最初、看板やメニューは“更新しやすい形”にして、頻繁な印刷コストを抑える工夫をします。
売上と経費の全体像の捉え方は、以下の記事も参考になります。
注意
出店条件は主催者や施設ごとに大きく異なります。契約条件(歩合率、キャンセル規定、追加費用)を必ず確認し、正確な情報は各主催者の公式案内をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
開業資金と調達方法
キッチンカー開業資金は、「初期費用」と「運転資金」をセットで考えるのが基本です。初期費用だけ集めてスタートすると、売上が安定する前に資金が尽きることがあります。ここ、ほんとに怖いところです。
調達方法としては、自己資金のほかに融資、リース、分割、場合によっては補助金・助成金の活用もあります。ただ、私はいつも言うんですが、借りられるかより、返せる設計かが大事です。返済があると、固定費が増えます。固定費が増えると、雨の日やイベントが飛んだ月のダメージが大きくなります。
私が資金計画を組むときの“最低ライン”
私は、資金計画を組むときに「最低3か月分」を一つの目安にします。これは、出店先の獲得、オペレーションの安定、リピーターの発生までに時間がかかるからです。もちろん人によって早い・遅いはありますが、余裕があるほど判断が冷静になります。
資金計画の組み方(私の基本)
- 初期費用(車両・設備・許可・販促・仕入れ・予備費)を一式で積む
- 運転資金として、固定費+仕入れの3か月分を確保する
- 最低売上ライン(固定費を払えるライン)を出店場所ごとに決める
資金の考え方で重要なのは、「売上が立つ前提で借りない」ことです。開業直後は想定通りにいかないことが多いです。イベントが雨で中止になることもあるし、同じ場所でも時期で人の流れが変わります。だから私は、保守的に見積もって、それでも回るかをチェックします。
そして、調達方法の検討では、金利や支払総額だけでなく、毎月の支払いがあなたの営業スタイルに合うかを見てください。例えば、平日は企業ランチ中心で売上が安定しやすい人と、週末イベント中心で売上が波打つ人では、耐えられる返済設計が違います。
注意
融資や補助金・助成金は、募集時期や要件が変わります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。資金調達の判断に迷う場合は金融機関や専門家にご相談ください。
キッチンカーのクレープ初期費用まとめ
ここまで読んでくれたあなたなら、もう「キッチンカーのクレープ初期費用は、いくらです」と一言で言えない理由が分かると思います。車両の選び方、装備の組み方、許可の基準、そしてあなたの営業スタイルで、必要額が大きく動くからです。
ただ、方向性としての結論はシンプルで、初期費用は車両と改造が中心、次に設備、そして許可・仕入れ・販促が続きます。目安としては200万〜600万円あたりに収まることが多いですが、これはあくまで一般的な目安です。
私が最後に伝えたいこと
安く始めるより、営業が回る状態で始めるほうが、結果的に安いです。特に給排水・冷蔵・換気みたいな“後付けしにくい部分”は、ケチると後で高くつきやすいです。
最終チェックリスト(これだけはやって)
- 保健所に先に相談して設備基準を確認する
- 中古車両は見た目より許可が取れる中身を優先する
- 原価率・出店料・維持費を入れて利益で判断する
- 予備費と運転資金を確保して焦らず立ち上げる
条件や地域で変動が大きい分、ここまで整理できれば、あなたのケースに合わせた見積もりが作れます。迷うところが出たら、正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談くださいね。